鬼才・天才・さぬきの久米通賢/士籍に入って久米姓を名のり輪燧佩銃・ドンドロ銃・極密銃を製造し軍艦の設計・坂出の干拓などにも努めた

商品説明
鬼才・天才・さぬきの久米通賢/士籍に入って久米姓を名のり輪燧佩銃・ドンドロ銃・極密銃を製造しまた軍艦の設計・坂出の干拓などにも努めた

1999年　324P程度 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

『日本が美しく住みよい国だから異国に狙われる。一年中寒くて人の住めない国だったら、 誰も見向きはしないだろう。四季折々に花が咲き鳥のさえずりが聞こえる、こんなすばら しい日本のよさに日本人自身が気づかない。金に目のくらむ役人たちは、栄達のために手段を選ばず、武器も財力もない農民から搾取の限りをつくし、商人とグルになり悪業の数々を重ねて私腹を肥やす。 長崎奉行・大目付になるには最低二千両、若年寄になるには少なくても千両が通り相場と聞く。このままではやがて日本は異国の属国になってしまう。自分の国は自分で護るしかない。それには何としても国力が必要だ』
国を憂い、五十万両の借財に苦しむ高松藩の行く末を案じる久米通賢は、大坂の塾で得た学識を基に、打ち首獄門(さらし首)覚悟の建白書を差し出す。
その真情が認められると直ちに工事に着手したが、公金が不足した通賢は、ついに私財 を投じ坂出に日本一の塩田を築いた。
その上、科学の進歩がいちじるしく遅れていると考えた彼は、鉄砲・軍艦の設計・棒火矢・和時計・扇風機・・・・・・など常人の考え及ばぬものを矢次早に考案

久米通賢
1780－1841　江戸時代後期の技術者。
安永9年生まれ。讃岐(さぬき)(香川県)の船舵職人の子。間(はざま)重富に天文・測量をまなぶ。文化3年讃岐の実測地図をつくり,高松藩士にとりたてられる。海防に関心をもち,銃器を製作・改良し,新式軍艦を設計。文政12年普請奉行仮役となり,約115haの坂出(さかいで)塩田を開発。農業用揚水機も考案した。天保(てんぽう)12年5月7日死去。62歳。通称は栄左衛門。著作に「戦船作積之覚(いくさぶねつくりつもりのおぼえ)」。
出典　講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plus

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